「地元に帰りたい」と思ったら、最初に考える3つの問いと行動
- 地元に帰りたいと思った理由を深堀する
- 地元に帰らなくても解決できるか考える
- いつまでに帰りたいのか考える
地元に帰りたいなー‥。
都会で働いていると、ふと地元に帰りたいと思うことってありませんか?
この記事では地元に帰りたいと思ったら、まず考えてみるべき「3つの問い」をお伝えします。
わたしは10年以上、帰りたいと思っては仕事に追われ忘れる。を繰り返していました。
ですが2020年転機が訪れます。
新型コロナウィルスの流行で、収束するまでの期限付きリモート勤務となり、毎週あった飲み会もなくなりました。
これにより将来のことをじっくり考える時間ができたのです。
その時間で自分のことを深く知ることができ、1年後に心から納得して地元に帰ることになりました。
その経験から「これを最初に考えておけばもっと早く動き出せたな…」と思った3つの問いと、答えを探すために実際にわたしがとった行動をご紹介します。
なんとなく考え続けるより、集中して考え行動し、結論を出してしまいましょう!
記事前半では考えるべきことを。後半では注意点をお伝えしていますので、ぜひ時間をとって、じっくり読んでみてください。
最初に考えるべき3つの問い
考えるべき3つの問いを順番にお伝えします。
問1.なぜ地元に帰りたいのか?
これは人それぞれ、色々な答えが出てくると思います。
わたしの場合、最初はこんなことを考えていました。
- 満員電車が本当に嫌だ!
- 親もそろそろ高齢だし、帰るべきなのではないか?
- 大学の友達より、地元に残った友達のほうが多いし一緒にいて楽しい
同僚や知人の話を聞いたときは、以下のような理由でした。
- なんとなく孤独を感じる
- 親が心配
- 炊事・洗濯が苦行
- 人が多くて人間関係がわずらわしい
- 仕事でミスをしたときに帰りたくなる
頭の中で考えるだけで答えが見つかる方もいるかもしれませんが、わたしは無理でした。
ですので同じような方には以下の手順をオススメします。
なぜ地元に帰りたいのか?を洗い出す手順
- 理由を書き出す
- ときどき読み返す
- 自分が納得する理由を見つける
- なぜそう思うのか書き出す
「帰りたい」と思ったら、ノートでもスマホでもそう思った理由をメモしていきます。
たとえ毎日同じ内容でも、かまわず次の行に書いてOKです。
細目に読み返す必要はありません。
帰りたいと思ったら書くだけでOKです。
緊急性がある場合、毎日理由を考える時間を作るとよいと思います。
わたしの場合は3か月ほど記入を続け、月末に読み返すようにしていました。
「何度も同じこと書いている」そんな理由が出てくるまで続けましょう。
理由が見つかったら、なぜそう思うのかを深堀りします。
なぜ地元に帰りたいのか?を考えてわかること
しばらく書き続けたら、どんなタイミングでもよいので読み返してみましょう。
書いたものを後から読み返すことで、客観的に考えることができます。
その中で心から納得できるものを探します。
「何度読み返しても本当にその通りだと思う」
それがあなたが帰りたいと思う理由です!
わたしは最初に書いた「満員電車が苦痛」と、2カ月目に書いた「親との時間を増やしたい」という理由に心から納得できました。
最後にそれらに対して「なぜそう思うのか?」を書き出していきます。
このステップのポイントは他人の意見や常識は完全に無視することです。
人間はどんなことでも否定・批判することができる生き物です。
「みんな我慢している」「それは甘え」みたいな言葉は無視しましょう。
「満員電車が苦痛」に対しては、以下の3点が出てきました。
- 他人の臭いや湿度が不快
- スマホすら見られない状況もあり、時間がもったいない
- 仕事前にすでに疲れる
問2.本当に地元に帰らないといけないのか?
自分が納得できる理由が見つかったら次のステップに移ります。
問1で見つかった理由は、本当に地元に帰らないと解決しないのかを考えましょう。
例としてわたしの「満員電車が苦痛」で解説します。
まずは「満員電車が苦痛」を都会に住みながらなんとかできないか考えてみました。
結果、2つの解決方法が見つかりました。
- 会社の近くに引っ越す
- 家の近くの会社に転職する
ほかにも車やバイク通勤が可能な会社であればそれらの方法もとれるでしょうが、当時の会社はNGでした。
そもそも仕事前に疲れたくないことと、1時間以上かかることが時間の無駄と感じたため自転車通勤も除外です。
これらの方法はお金や転職活動などのコストやリスクがありますが、都会に住んだままで満員電車通勤を回避できます。
ですがこれらは、今後の状況で変わってしまう可能性があります。
たとえば、「会社の近くに引っ越したのに、転職することになって別の駅が最寄りになった」などです。
そのたびに引っ越すしかありませんが、それでもよいなら解決すると言えます。
次にそれらを実行するためにかかるコストを試算しました。
会社が都内の大きな駅にあったのですが最安物件で敷金、礼金と引っ越し費用で以下のようになります。
解決策 | 初期費用 | 時間 |
会社の近くに引っ越す | 200,000円~ | 30日~ |
家の近くの会社に転職する | 0円 | 180日~ |
実際はもっと細々とした数値を出しましたが割愛しています。
引っ越しの場合、片付けや掃除などで最短30日はかかる見込みです。
転職に関してはもう30代の半ばを超えているので、最低半年はかかると考え180日~としています。
ここまで表に書き込んだ結果、そこまでして回避する価値を見出せませんでした。
よって、「満員電車が苦痛」は「そのために地元に帰る理由にはならない理由」と結論づけます。
満員電車は地元に帰る理由としては弱いことがはっきりしたのです。
動機として弱いものは、今後地元に帰る理由として考えることはやめましょう。
わたしが地元に帰った理由は満員電車ではないもう1つの理由のためですが、そちらは後述します。
本当に地元に帰らないといけないのか?を考える手順
- コストやリスクは無視して解決策を考える
- どれくらいのお金や時間・労力をかける必要があるのか試算する
- 解決策に実行する価値があるか判断する
- 帰るための動機が弱いものを洗い出す
問3.いつまでに帰りたいのか?
問2でふるい落とされなかったものが、あなたの心から納得できる地元に帰りたい理由です。
何も残らなかったら、ちょっとへこたれて弱音が出てしまっていたり、「○○すべき」といったものに囚われているだけかもしれません。
納得して帰る理由がないならば、今は無理して帰らないほうがよいですよ!
ここまで考えてまだ帰りたい理由が残っていたら、あなたはやはり地元に帰るべきでしょう。
現在の都会にいるあなたでは、それは決して解決しないのですから。
ですので、いつ帰るのかを日付で明確に設定します。
その後で逆算して必要なもの、準備するものを洗い出します。
ゴールを決めなければ人は頑張れません。
日程は何度でも変更してよいので、この日に帰る!と決めてしまいましょう。
地元に帰る日程が決まったら
日程が決まったら、準備の段階です。
必ず考えておくべきことをまとめました。
必ず考慮すべきポイント
- 地元でどんな仕事をするか?
- 親・友人・知人に宣言する
- 地元では不足しているスキルや知識を調査する
- どこに住むか?
1つずつ解説します。
地元でどんな仕事をするか?
現在の会社でリモートで働く以外、転職やフリーランスとして独立する必要があります。
せっかくの機会ですので、やりたかった仕事や興味のある業界に転職してみてはいかがでしょうか?
地方は常に人材不足です。
都会だと普通だったあなたのこれまでの経験や知識が、地方では重宝される可能性が十分にあります。
実際にわたしは地元に戻ったあと、とても重宝されており、自己肯定感がすごく高まりました。
ぜひチャレンジしてみましょう!
親・地元の友人・知人に宣言する
いつ地元に帰るのか決まったら、必ず地元にいる身内に宣言しましょう。
地元に帰ることの一番のネックは仕事があるか?です。
その際、自分は都会でこんなことをやってきて、こんなことができる。
地元に戻ったらこんなことをしたいとも伝えます。
わたしの場合、古い友人に宣言した1週間後に、知らない方からうちに来ないか?と誘われました。地元に残った人には、あなたが離れていた間にできたコミュニティがあります。
ぜひ協力してもらいましょう。
地元では不足しているスキルや知識を調査する
あなたの地元では、どんなスキルや経験を持った人が不足しているかを確認しておきましょう。
もし会社を経営している知り合いがいたら、必ず確認してください。
参考までに今現在、わたしの地元で圧倒的に不足している人材・スキルは以下のようなものです。
- 営業
- IT
- マーケティング
これらは常に人材不足です…。
ITやマーケティングに関しては、それなりの規模の会社でも1人もいないなんて話をよく聞きます。
わたしの会社も従業員は200名ほどですが、マーケティング経験者はゼロで、ITの担当者はわたしのみです。
もし、あなたがこれらの経験者か興味があるならば都会にいるうちに学習、経験しておくと非常に有利だと思います。
どこに住むか?
これは慎重に考えましょう。
地元に帰る=実家に帰るではありません。
地元が小さな町であるならば、実家の近くの大きめの市などがオススメです。
都会の便利さに慣れている体に、コンビニまで車で15分、夜9時移行は開いている店がないというのは結構堪えます。
いずれ実家に帰るとしても、まずは多少便利な地方都市でリハビリしてはいかがでしょうか?
ちなみに車はほぼ必須です!
ですが1か月も通勤していれば、それまでペーパードライバーだったとしてもすぐ慣れますので安心してください。
慣れるまでは中古の安い車でよいですよ!
注意点
ここからは注意点をお伝えします。
本当に注意すべきポイントは以下です。
- 「帰りたい」と「帰るべき」を間違えない
わたしが地元に帰る理由としたのは「問1.なぜ地元に帰りたいのか?」で深堀して出てきた理由でした。
「親との時間を増やしたい」
これが帰ることになった1番の理由です。
ですが10年前からずっと考えてきたのは「親のために帰るべきではないか?」でした。
何度も何度も考えましたが、結局納得できず帰ることはありませんでした。
「○○すべき」では人は心から納得できません。
納得できなければ、自分が不利になるかもしれないことは決断できないと思います。
無理して地元に帰り、地元の空気に慣れてしまった後で、また都会に出ることはかなりのストレスになると覚悟したほうがよいです。
「○○すべき」という理由で帰りたいと思っているならば、なぜそう思うのか?
その中に隠れている本当にしたいことをみつけてみてください。
まとめ
わたしは地元に帰ってきて本当によかったと思っています。
ほぼ毎週、実家に顔を出せていますし、両親と旅行もよく行きます。
多少不便ですが、仕事もプライベートものびのびやれていて幸せだと思います。
地元に帰りたいと思っているかたは
- 地元に帰りたいと思った理由を洗い出し
- 地元に帰らなくても解決できるか考えて
- 帰りたい理由がみつかったら、いつ帰るか決めましょう!
これらのステップで、帰らないほうがよいか?帰るならいつ帰るか?
これをはっきりさせることをオススメします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
皆さんが後悔しない決断をできることを応援しています。